診断名は【注意欠如・多動症】

発達障害児しょーくんのお母さんやってる【こまち】です。

今回は、2歳のしょーくんを連れて、発達外来のある小児科を受診したときのお話。

はじめての発達外来、どんな診察内容だったのかを紹介していきます。

発達外来は予約制。

私たちの住む県で子どもの発達にいちばん特化しているA病院は数年待ちと言われている中、このB病院は運良く2ヶ月待ちで受診することができました。

待ち時間のお供

①電車の絵本

②りんごジュース

③パパとお散歩

当日、しょーくんは待合室では落ち着かず電車の本もすぐに捨て去り、パパとお散歩してりんごジュースを買ってもらい、ストローをガジガジ噛んで時間を過ごしました。

いざ診察室

診察室に入ると、優しそうな女医さんがニコッと。

お部屋はパソコンが一台あり、椅子が二脚。私とパパ、しょーくん、先生でちょうど収まる感じのお部屋でした。

小児科のような可愛らしいキャラクターのない、殺風景なお部屋です。

しょーくんにとっては、刺激が少ないので気が散らないお部屋だと思いました。

その証拠に、しばらくは電車の本を一人で読んでいたんです。

「お父さん、お母さん。今日はどういうことでこちらへ来ましたか?」

(え、どうしよう。診察ですけど…って答えていいのかな)

「保育園で言われて、とか、他の病院の紹介とか…」

(あっ!ここに来た経緯ね!良かった!アホなこと言わなくて良かった!)

「1歳を過ぎた頃から発達のアンバランスさが目立って、診察を受けることでしょーくんの支援の方針が決められたらいいなと思って来ました」

「なるほど」

(よかった、いい答えだったみたい)

その後は保育園での様子、家庭での様子、もっと小さい頃の様子の聞き取りがありました。

しょーくんに対して検査をする様子もなく、だんだん不安になりました。

(今日やっと1年以上抱えてたモヤモヤが晴れると思って来たんだから、ここまで来て、今の年齢では診断出来ませんとか止めてくれよ…)

「お父さん、お母さん」

「もう気付いているかも知れませんが、この子は『注意欠如・多動症』です」

突然の言葉に固まる私。

パパの顔を確認することも出来ませんでした。

「言葉での指示や、曖昧な言葉が苦手ですね。目で見て分かるものにはとても素早い反応を見せています」

先程から親や先生の隙をついては廊下につながるドアを突破しようとしているしょーくん。

話している間中、三者三様にしょーくんを食い止めています。

「診断名を告げるタイミングは、ご家族の様子を見て、こちらである程度決めているんです。お二人になら、今日この場で伝えても大丈夫だと思いました」

「今日はどういうことでこちらへ来ましたか?」の真意

いちばん最初の親への質問の意味は、

「親が我が子の発達をどう理解しているのか」

「子どもの障害を受け入れる準備がどの程度整っているのか」

を見極めるためだったのです。

周りに言われて嫌々ながら受診した親もいるでしょう。

診断名をつけたくない親もいるでしょう。

障害じゃない、個性だと言う親もいるでしょう。

気持ちが追いつかないであろう親の心が整うまで、先生は診断名を告げないのだなと思いました。

ただ、私はしょーくんの診断名が貰えたことで、

「よし、この注意欠如・多動症を調べまくってしょーくんを攻略したるでぇ!」

という感じでした。

ようやく的が絞れた、みたいな。

なにせ、1年以上待っていましたから。

「今日からこの子は発達障害児か…」とショックを受けないわけではありませんが、しょーくんのことがもっと知れたらいいな、もっと一緒に笑い合いたいな、そう思った一日でした。

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