「追い出して!」
4歳の子どもが、泣きながらそう言いました。
乱暴な言葉なのに、私はその場で言葉が出ませんでした。

こんにちは、こまちです!
末っ子の口から飛び出した強い言葉に一瞬固まってしまった私。
これは、私の家庭で起きたことの記録です。
同じような状況の人がいたら、
「うちだけじゃないのかも」と思える材料になればいいな、という気持ちで書いていきます。

『追い出して!』と言われた日(ロボット事件)
その日、末っ子(当時4歳)は、
ブロックでロボットを作っていました。
夢中で作っていて、きっと「できた!」って見せたかったんだと思います。
そこに、しょーくんが来ました。
しょーくんは、我が家の長男。
自閉スペクトラム症、知的障害、ADHDありの6歳です。
次の瞬間、
ガシャーン。という音と共に、
ロボットが崩れました。
うわーんと泣く末っ子、
泣きながら言いました。
「追い出して!」

言葉が出なかった。親として固まった
「しょーくん叩いて!怒って!」
「しょーくん、喋れないから言っても分かんない!!」
「追い出して!」
私はその場で固まりました。
どう返すのが正しいのか、すぐに出てこなかったんです。
一瞬遅れて、慌てて言いました。
「ロボット壊されて嫌だったね。ママ、しょーくんをちゃんと叱るよ。めっ、てしたら、しょーくんも分かるからね」
そう言って、
末っ子を抱きしめて、しょーくんを叱りました。
もちろん、壊したことは“だめ”だと思っています。
でも同時に、私の頭の中には別の気持ちもありました。
あの「追い出して」は、怒りだけじゃなくて
――私には、“助けて”にも聞こえたんです。

きょうだい児の怒りは「怒り」じゃなくSOSかもしれない
きょうだい児って、優しい子が多いと感じます。
家の空気を読んで、我慢して、気をつかって。
でも、我慢って、ずっとは続きません。
末っ子の言葉は乱暴だったけれど、
私にはこんな気持ちが混ざっているように思えました。
- ずるい(不公平がつらい)
- 怒ってもわからない(自分だけが我慢している感じ)
- 追い出して(もう限界、助けて)
もちろん、これは私の受け取り方です。
でも、あの場面で私が最初に感じたのは「叱らなきゃ」より先に、
“この子も限界なんだ”でした。

ヤングケアラーとは
ヤングケアラーは、家族の世話を日常的に担っている子どものこと。
家事やきょうだいの世話だけじゃなく、
気持ちの面で支えることも含まれると言われています。
この言葉を知ったとき、私は少しドキッとしました。
きょうだい児の我慢や気づかいって、
見えにくいけれど、
状況によっては「背負っている」に近いこともあるのかもしれない、と感じたからです。

「今日は外行けないよ」って言ってしまった日
別の日。
長女が私に聞きました。

今日はお出かけできる?
私は、当たり前みたいに答えてしまいました。

今日はしょーくんいるから、外行けないよ
言った瞬間は、何も思わなかったんです。
でもあとから胸がチクっとしました。
“当たり前”にしてしまっていた。
きょうだいの予定が、いつの間にか消えていくことを。

親として苦しかったこと
私は何度も思います。
「遊びにつれていけなくてごめん」
「ママーって呼んでくれてるのに、一緒に遊んであげられなくてごめん」
「いま、ママはしょーくんのお世話してるでしょ!って強く言ってごめん」
親だって全員を大事にしたい。
でも、現実は時間も体力も足りない日がある。
その中で、きょうだいに“我慢”をお願いしてしまう瞬間がある。
それが苦しい。
そして、たぶん、きょうだいも苦しい。
同じ子どもなのに、って。

支援を使って増えた「きょうだい時間」
最近、少し変わったことがあります。
支援の支給日数を調整して、
しょーくん抜きの家族の時間が少し増えました。
正直、葛藤はありました。
でも、こう考えて納得するようにしました。
しょーくんを連れて行ったら、しょーくん自身がしんどい場所がある。
それなら、無理に連れて行かない。
それは、しょーくんのためでもある。
たとえば、末っ子が行きたいと言った「恐竜の展覧イベント」。
しょーくんには興味がない、刺激が強くてしんどいかもしれない。
でも、他の姉弟は行きたい。
「我慢しなくていい。しょーくんが放デイに行く土曜日に行こう」
そう決められたことで、家族の空気が少し軽くなりました。
そして、パパのこの言葉にも救われました。
「しょーくんが楽しめない場所だから、4人で行ったっていいんだよ。
しょーくんも楽しい場所は、5人で行ったらいい」
“置いていく=悪いこと”じゃない。
“家族を守る選択”でもある。
そう思えたことで、私は少し、呼吸が楽にできました。

まとめ:正解は一つじゃない。だから「私の工夫」を残しておく
「追い出して!」
あの一言は今も私の中に残っています。
きょうだい児の気持ちは、見えにくいです。
言わない子もいるし、我慢できてしまう子もいる。
だから私は、「叱る/叱らない」みたいな単純な話じゃなくて、
家庭ごとに“守り方”を探していいんじゃないかと思っています。

行動リスト(私がやってよかったこと)
- 寝る前に、末っ子と「お話タイム」を作る(短くても、毎日じゃなくても)
- しょーくんにはしんどくても、他の姉弟が行きたい場所はある。我慢しなくていい。土曜日に行く
- 相談支援事業所の計画相談員さんに、家で起きたエピソードを共有する
あの日の「追い出して!」は、乱暴な言葉でした。
でも私には、責める言葉というより「助けて」に聞こえました。
きょうだい児の我慢は、静かに積もります。
そして、限界になったときにだけ、強い言葉であふれてしまうことがある。
だから私は、家庭の中で抱えきれない部分は、外に出していいと思うようになりました。
寝る前のお話タイムを作ることも、
土曜日に出かけることも、
相談員さんに共有することも、
全部「家族を守るため」の選択です。
これは私の家庭の話です。
この体験談を読んでくれたあなたの中にも、
「できそうなひとつ」が見つかりますように。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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