職場で倒れて、てんかんになった日の話

倒れたのはお昼ゴハンのとき。

2012年2月15日。

旦那さんへバレンタインデーのカプリコ10本を贈った翌日のこと。

当時、私は軽費有料老人ホーム「ケアハウス」に勤務していました。

「午後からは利用者さんとコーヒー喫茶ですねぇ」なんて会話を先輩としながら、お弁当タイム。

郵便局のおまけでもらったお弁当箱に入った焼きそば(冷凍食品)に箸を伸ばしたところまでハッキリ覚えているというのに、そのあとの記憶は電源を切ったかのようにプッツリ。

次の場面では旦那さんにウエディングトランスファー、もといお姫さま抱っこしてもらってました。勤め先の駐車場で。

ゆら、ゆら、という振動のせいか、再び私の電源はオフに。

内科へ

職場から連絡を受け私を引き取りに来た旦那さんは、目を覚まさない私を担いでくれたようです。

一瞬だけ目を覚ましたものの、私はまた目を閉じ、次に起きると内科のソファにいました。

「口から泡を吹いて倒れたって」

内科での診断は「脳貧血」。

特に薬の処方もなく、自宅に帰ってからはすぐに眠ってしまいました。

夜中に救急車で搬送

覚えているのは、

市指定のゴミ袋(M)にひたすら嘔吐している自分。その横で、義父母に電話する旦那さん。

目を開けると赤いくるくる回るランプと救急車の担架に横たわる自分。

次はもう病院。

カーテン一枚で区切られたお隣の診察室に搬送されてきたのがブラジルの方らしく、日本語はNO、英語はOKということで、お医者さんが英語ペラペラで話す声が聞こえていました。

お医者さんカッコええ。

私はお昼に泡を吹いて倒れたものの内科を受診し脳貧血の診断がありました。

救急でCTを撮っても異常は見られず、吐き気止めの点滴と、座薬をして帰りました。

なお、このときの私の記憶は「お医者さんカッコええ」の部分で途切れているため、義父母や旦那さんと交わした会話は全く覚えていません。

座薬は、覚えていなくて良かったと思いました。

神経内科へ

「てんかん」の疑いと診断

2月22日。

頭痛が収まらないため神経内科へ受診。

上記の内容を伝えるとドクターは「てんかんっぽいね」。

ぽかんとしている私を置いて、MRIと脳波を撮る検査の準備を始めました。

頭にたくさんの電極をノリで貼り付けて撮る脳波。

検査への緊張が脳波に影響したらどうしようと思いましたが、図太い私にはお昼寝タイムでした。

「てんかんだね」

脳波の結果票を見たドクターがきっぱり。

私ぽかーん。

ここから、私と「てんかん」の共同生活が始まりました。

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