この記事では、「サービス等利用計画書」と「個別支援計画」についてお話していきます。
事業所から説明されるけど同じような内容だから適当にサインしてる…なんてことになっていませんか?
さあ、一緒に見ていきましょう。
発達障害と診断された我が家の3歳児しょーくんは、療育施設を使うことになりました。
その際に「サービス等利用計画書」「個別支援計画」というプランを立ててもらいました。
それぞれの計画は、しょーくん専用「本人の望む暮らしが実現できるようみんなで援助しよう」というプランです。
周りからどのような手助けがあれば、しょーくんは○○ができるのか、周囲からの働きかけ、支援の方向を決めます。
サービス等利用計画・障害児支援利用計画
相談支援事業所が作る大きなプランです。
どのくらい大きいかというと、
①生活面
②本人の希望
③周囲からの必要な支援面
といったように、しょーくんを取り巻くいろいろな角度から作られます。
相談支援事業所は、全体の支援計画を見通し、サービスをつなぐ支援を外部の事業所と連携、協力、役割分担のまとめ役です。
個別支援計画
施設・事業所が「個別」に「支援」するための計画です。
サービス等利用計画は、全体的で大きなプランでした。
それに対し、個別支援計画は、サービスを提供する事業所(しょーくんの場合は家庭、保育園、療育)で、大きなプランで立てた目標に沿って、より具体的に作られます。
例えば、「毎日お風呂に入りましょう」というお家での課題の支援は出来ないけれど「集団の中で楽しく過ごしましょうという課題は保育園・療育でカバーするよ!」みたいな感じです。
実際の計画内容
しょーくんからの聞き取りは不可能なので、計画には家族の希望する生活が反映されます。
①本人からの発語があるといい
②年齢に沿ったことができるといい
③集団の中で一緒に行動できるといい
この要望に対して、大きなプランで目標を立てます。
①しょーくんが意思表示をする行動を、大人が一回ずつ言葉にして聞かせる
大人からたくさん話しかける
本人の目標→たくさん言葉に触れましょう
②好きな遊びに集中するので、取り組めたことを褒める
③色々なことに挑戦し「できた!」という達成感を味わうことで「やってみたい」と思う気持ちを育てる
本人→たくさん大人と遊びましょう
しょーくんだけに課せられた目標ではなく、周りからどのように支援するのかが明確になっていますよね。
ただ…これはあくまでも私たち家族からの希望であり、本人がまず自分に課せられた目標を必要としていないので、実現は難しいです。
小さな小さなステップから始めます。
1、しょーくんが「楽しい!」と思える経験をする
2、周りの大人(家族、療育・保育園の先生)がしょーくんと楽しい気持ちを共有していく
3、しょーくんに「人といるのって楽しい!」と感じてもらう
といった感じです。
先の見えない壮大な目標は、心がくじかれてしまいます。
その反面、ないものねだりの希望はいくらでも出ます。
「実年齢に追い付いてほしい」は、諦めきれずにまだどこかで期待してしまいますが、達成できる目標にするには、難易度SSS級です。
計画を立ててもらった当初、②年齢に沿ったことができるといいという希望を出してしまいましたが、撤回せざるを得ないのかな、と思っています。
しょーくんがしょーくんのままで、キラキラした笑顔でいられるような生活を作っていくのが、個別支援計画の目的なのです。
モニタリング
しょーくんに対して立てられた計画がきちんと達成できているのか確認する作業をモニタリングといいます。
①しょーくんの支援は計画どおりに実施されているか
②支援内容はしょーくんに合っているか
③支援内容の見直しは必要ないか
をチェックし、目標に向かって支援ができているのか、できていないのなら課題はどこにあるのかを見つけます。
しょーくん本人、家族、相談支援事業所の職員、療育の先生が参加し、みんなでしょーくんの生活を支えていきます。
計画と聞くと「できないことを練習する」「しょーくんが頑張って○○できるようになる」というイメージでした。
しかし実際は「周りからどんなサポートがあれば、しょーくんは○○できるのか」というふうに作られていました。
しょーくんが頑張れるように、周りのみんなで環境を整えよう、と。
極端ですが「高い戸棚の上にあるものを取るために、踏み台を用意してあげよう」みたいな。
(あくまでもイメージです!実際やられるとパンやらお菓子やら、食い散らかされます(泣))
見直し
計画は、より充実した生活を送れるように定期的に振り返りをし、モニタリングを経て、更新をしていきます。
しょーくんは日々変わっていきますから…変わっていくはずです。
まとめ
今回の記事では、2つの計画についてお話しました。
専門的なものなので、うまく説明できたかな?と心配ですが、だいたいこんな感じです。
しょーくんの成長を見守るだけじゃなく、促すのでもなく、実践のための計画書!
方向性に迷ったときには見直して、前を向くための言葉が載っている!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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