今回の記事では、
「ヘルプマークを持つことで子どもの安全を守る方法」
についてお話ししたいと思います。
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ヘルプマーク、実際に見たことってありますか?
わたしは介護福祉士なので、なんとな~くザックリ分かっていました。
ヘルプマークを付けると
・病気や障害があります!とふりかざすみたいで躊躇ってしまう。
・周りからどう思われるのか気になる。
わたしはこんな風に思っていました。
でも…
万が一、何かあって子どもが保護されたときのことを考えてみたんです。
親がいない状況で
初対面の人に
果たして特性を持った子どもへの対応が分かるのだろうか…。
とんでもなくハードルが高いと思うんです。
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うちの長男は2歳のころ、
注意欠如多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、知的障害と診断されました。
その特性ゆえ、
外出中、手をつないでいても一瞬の隙をついて走り出してしまったり、
高いところに上りたがったり、
衝動的な行動が多いです。
この子がもし迷子になったら、
もう永遠に会えなくなるんじゃ…と嫌な汗が出ます。
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うちの4歳は言葉でのコミュニケーションが出来ないし、
発語もないので名前も言えないです。
でもヘルプマークがあれば、
この子は見た目には判断しづらい何らかの障害があるんだ、と
周りの人に分かってもらえます。
そして、ヘルプマークの裏面には自由に書ける欄があるので、
保護してくれた方へ子どものことを伝達出来ます。
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でも、
ヘルプマークがなく、伝える手段がなかったら…?
子どもが困ったときに、
情報がないと本人も周りも戸惑ってしまいますよね。
それに、
親はついているけど、
子どもがパニックを起こしたときのことも考えてみましょう。
いつスイッチが入るのか分からない癇癪、パニックに
あなたは常に気を張って
時には周りからの視線が痛いと感じることもあったんじゃないでしょうか。
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「しつけが出来ない親」
「わがままで乱暴な子」
そんな空気をチクチク感じても
「何も知らないくせに!」
と怒りがわくのは
たいてい事後なんですよね。
家に帰ってほっと一息ついたとき。
今日の出来事を思い出してしまい、自己嫌悪…。
「うちの子の特性なので、落ち着くまでここで対応します」
なんて冷静な言葉、すぐに出てこないですよね。
子どものことで必死なので。
「障害があるので」と説明して回るなんてとても出来ない…。
でも、外見から分かるものじゃない…。
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託す!ヘルプマークにメッセージを!!
そうだ、目で見て分かるようにしよう!
そう思って、ヘルプマークを付けることを決めました。
保護者が付き添っている状態では援助が必要ないとしても、
子どもがひとりぼっちで迷子になったとき、
本人の力では家まで帰ることが難しい場合があります。
例えばうちの4歳は衝動的に飛び出してしまうので、
気付いたときには「ここはどこ?」状態になります。
このような時、ヘルプマークがあれば
駅員さんや店員さんなど周囲の人に助けてもらいやすくなります。
自然災害や事故にあったとき、
放送や誘導が分からなくて安全に避難することが難しい場合でも、
ヘルプマークが目に入れば周りの人は安全を確保できるように手助けしてくれます。
自分から近くの大人に助けを求められない息子にとって
ヘルプマークは最後の手段です。
子どももそうですが、親の心も守ってくれる存在です。
そんなヘルプマーク、わたしは市役所の障害福祉課でもらってきました。
市役所では、
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何のためにヘルプマークをつけますか?
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息子は多動があるので、外出中につけます
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息子さんには障害がありますか?
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知的障害と発達障害があります
というやり取りの後、ヘルプマークの説明をしてくれました。
赤いマークを手にしたはいいけど…
この限られたスペースに何を書こう。
どうしたものか…と
ヘルプマークとにらめっこして悩んでしまいました。
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そこでtwitterでフォロワーさんに聞いてみたところ
めちゃくちゃ有益なアドバイスを頂きました。
☑緊急連絡先は必須!
☑「対応してくださってありがとうございます」と書く!
☑障害名ではなく対処法を!
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特に3つ目の「対処法」については目からウロコでした。
○○、○○という障害があります。
と書いてあっても、
どういうことが難しいのか、
何がこの人にとって辛いのか分からない。
ヘルプマークを付けた人のピンチに遭遇した時、
どうして欲しいのかを具体的に書いた方がいいですよね。
例えば、
「会話を聞き取ることが苦手です。
普通の会話のスピードだと混乱してパニックになります。
ゆっくりと話してください」
「興奮しているようならその場に座らせて
駅員さんを呼んでください」
と、対処方法まで書いておくと分かりやすいですよね。
さっそくうちの4歳も書いてみました!
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「対応してくださってありがとうございます。
知的障害と発達障害があり言葉でのコミュニケーションは取れません。
もしもパニックになったら、駅員さんや店員さんを呼んでください。
静かな場所で落ち着くのを待ってください。
電車が大好きで、動画を見ると気分が切り替わります。」
(最後の方、スペース足りずこんなことに…)
よし、出来た!
ヘルプマークはお守り
ヘルプマークを付けていることで
助けてもらいやすくなって、
親としては少し安心できるかなと思います。
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問題行動に正面から対応しているときにも
痛い目で見られずに「ああ、そういうことなんだ」と
思ってもらえます。
「障害があるから問題行動起こしても仕方ないよね」という免罪符ではなく、
「見た目では分からない特性があります、
いざという時に助けてください」を発信するお守りです。
ヘルプマークは現在、
47都道府県に普及しています。
インターネット調査では、
ヘルプマークは
「公共交通機関を使ったときに知った」
「SNSなどインターネットを通じて知った」人が多いそうです。
「困りごとがある人」という共通認識を持ってもらえると、
当事者としても、ヘルプする側も分かりやすいですね。
よし、使ってみよう!
ヘルプマークの配布場所は、だいたいこんな感じです。
☑市区町村の福祉課
☑保健センター
☑市民センター
※私の住む市では、郵送でも対応していました。
費用は?
無料です。
申請には時間がかかる?
市役所に行って、使用を申し出て、3分で入手できます。
療育手帳、障害者手帳、診断書などは不要です。
また、本人がいなくても、代理人が申請することが可能です。
息子が使うものですが、私が申請し受け取りました。
「不安」を軽くして「安心」を手に入れよう
ヘルプマークを付けることで、
いざというときに周りからのヘルプが受けやすくなります。
それは実際に手を貸してくれる人かもしれないし、
駅員さんや係員さんを呼んでくれる人だったり、
奇異の目を向けずにそっとしておいてくれる人かもしれない。
「困っていたら助けてください」を伝えるヘルプマーク、
ぜひ使ってみてください。
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