子どもが元気に育つ。
それだけを願っている親御さんはとても多いと思います。
しかし、定期検診があると、
基準を満たしているのかな……?
と不安になる瞬間があるのではないでしょうか。
「子どもの言葉が出ない」
「子どもの言葉が遅い」
「子どもが話さないことを指摘された」
我が子であるしょーくんが1歳を過ぎた頃、彼に対して私が感じていたことです。
この記事では、3歳のときに【発達障害】と診断された我が子の言葉の発達について話していきたいと思います。
まず、大前提
言葉の発達には個人差があります。
ただ、この記事にたどり着いてくれた方は「そんなこと、今まで腐るほど聞いたし、調べてきた」「今更そんな正論要るか」と思うことでしょう。
定型発達か、そうでないか「モヤモヤする…」という方、私の体験をお話しします。
下記は、しょーくんの発育記録になります。
1歳の頃までは言葉が出ていた
今では全く言葉を話さないしょーくんですが、1歳までは「おたん(おかん)」「おとーたん(お父さん)」「くっく(靴)」「にゃー(ねこ)」「こん(こんにちは)」「わんわん(犬のキャラクター)」と、順調に単語が出ていました。
しかし1歳を過ぎると、言葉は増えるどころか減っていったのです。
じわじわと不安が出てきましたが相談機関も分からず、共働きで時間も取れず、旦那とも相談し1歳半検診で聞いてみよう、と言い聞かせました。
そして1歳半検診。
とにかく「言葉が消えた」と強く伝えました。「言葉が遅い」では、「個人差です、心配いりませんよ」と返されると思ったからです。
そのときに、後日詳しい検査をしようということで予約を取りました。
1歳10ヶ月のとき、臨床心理士の方に発達相談を行い、受けたのが「新版K式発達検査」。検査結果は「言葉の発達は1歳、10ヶ月の遅れがみられる」というものでした。
2度目の発達検査
2度目の検査を受けたのは2歳4ヶ月のとき。
相変わらず笑い声や泣き声は出すけれど、はっきりとした単語は出ませんでした。
検査の結果、「言葉の発達は11ヶ月」という数字が出ました。
旦那に話したところ「赤ちゃんじゃん。その年の子、何も喋らないじゃん」と。
夫婦で少し落ち込み、あとは上がるだけか、と気持ちを切り替えました。
擬音語、擬態語(オノマトペ)を使いましょう
「しょーくんに話しかけるときは、幼児語やオノマトペを使いましょう」と臨床心理士からアドバイスを頂きました。
さまざまな動きや状態、音を言葉で表現する「オノマトペ」。
日本語は他の言語に比べてオノマトペが豊富です。
こちらの伝えたいことをオノマトペを交えて伝えるのが効果的ではないか、ということでした。
お家での取り組み
オノマトペの利用と、しょーくんからアウトプットが出来るように声掛けを工夫することを言われました。
「お父さん」→パパ
「お母さん」→ママ
また、しょーくんは、目で見る力がとても強いです。
実物を見せての声掛けで、理解が進むようになりました。
食事のイスに座らないときは
×「ごはんだよ」
○実際に食事を見せて「もぐもぐだよ」
×「牛乳飲もうか」
○コップを見せて「ごくごくどうぞ」
実物を見せる、名詞をオノマトペに言い換える、1年以上この生活ですが、しょーくんから明らかな言葉が引き出されるわけではありません。
ただ、コミュニケーションは取りやすくなったと思います。
飲み物が欲しいときコップを持ってくるようになりました。
「クックはくよー」と言うと、玄関に走るようになりました。
「チャッポン行くよ」と言うとお風呂まで歩いていきます。
彼の中で、ものと意味が紐付いたのでしょう。
スマホ断ち
しょーくんは、スマートフォンが大好きでした。
よく見ていたのは、電車が走る踏切の動画や、赤ちゃん向けの歌です。
彼は恐ろしいことに、私のスマートフォンに入っているYouTubeアプリのアイコンを覚えていて、私が目を離した隙に俊敏な動きでスマートフォンを奪い取ると短い指で器用にタップ、フリップして動画を探すという現代っ子なところを見せつけてくれました。
放っておけば、何時間でも見ていそうな集中っぷりです。
「このままじゃネット廃人だ……」
受動的に好きなものだけを得られるスマートフォンは楽しいですが、目に見えないところへ隠しました。
スマートフォンから離れた効果はすぐに現れました。
興味を持ったのは図鑑です。
写真がたくさん乗った図鑑を持ってきて、「これなに?」と親の指を写真に持っていくのです(発語はありません、動作のみです)。
今のお気に入りは、野菜ページの「トマト」と「スイカ」です。
オノマトペの効果ともうひと工夫
オノマトペの使用は続けています。
「もぐもぐ」「かみかみ」「ごっくん」「にこにこ」「ぷんぷん」「ガタンゴトン」「ブーブー」など、我が家は賑やかです。
オノマトペのメリットとしては、以下の3点です。
①発声しやすい
②リズムがあるので遊び感覚で言葉に出せる
③体の動きと一緒に覚えられる
しょーくんの場合、目で見た方が理解しやすいという性格なので、実物や動作+オノマトペを使っています。
もしも同じ悩みを持った方がいたら、オノマトペの使用ともうひと工夫。
例えば目で見た方が理解しやすいの中でも、イラスト、実物、写真……どれがヒットするかは個人の特性になります。
しょーくんは、実物とイラストはイコールで結びつかないので紐付けが難しかったようです。
例)実物を見せて「ごくごく」イコール「飲み物を飲む」
コップのイラストを見せて「ごくごく」イコール「はぁ?」
融通利かないなあ、と思ってしまいますが、ここは本当の個人差。
特性に寄り添って、言葉の発達につなげましょう。
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