療育手帳を取得するまでの親の葛藤と手順、メリット・デメリット

こまち
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こんにちは、こまちです!

育てている子供が障害を持つ場合、親として様々な感情や葛藤が生まれます。

それこそ毎日、ああでもない、こうでもない、もう無理…って頭の中ぐるぐるになります。

その中でも、療育手帳の取得という決断は特に大きな一歩です。

この記事では、療育手帳を取るかどうか悩んでいる方々に向けて、私が体験した心理的な葛藤と実際の手順をお伝えします。

手帳を取得する決断

療育手帳の案内をされたとき、まず最初に直面するのが、療育手帳を取得するかどうかの決断です。

手帳を取ることが子供の成長と発達にとって良いサポートになると考えつつも、一方で「ラベルを貼られる」という不安を感じます。

この感情の揺れ動きは両極端で。

「うちの子は知的障害児…分かってるけど…」

「いや、手帳あればサポート受けられるじゃん。うちの子にはそれが必要

本当に、その日のテンションでいろいろ思い悩むことが違いました。

家族との話し合い

手帳を取得するかどうかの決定には、夫婦や家族全体での話し合いが欠かせません。

それぞれの意見や感情が交差する中で、当人の将来を見据えた着地点を見つけることが重要です。

家族で同じ方向を向いて勧めるように、たくさん話し合いましょう。

他の人々からの影響は参考にする程度に

決断をする際、友人や親戚、教育機関からのアドバイスを受けることがあります。

悩んでいるとき、これらの意見は時に助けになりますが、追加のストレスを生むこともあります。

アドバイスの全てが自分の家族に当てはまるとは限りません。

他人の期待に左右されすぎず、親としての直感を信じることも大切です。

手帳取得プロセス

ここからは、実際に手帳の取得プロセスを見ていきましょう。

手帳の取得は、以下のステップで進みます。

  1. 市役所への申請
    まず、市役所で手帳の申請を行います。
  2. 面談(テスト)
    申請後、面談やテストの日程を調整します。

    病院、または児童相談所で行われ、心理判定員や医師が子供の特性やニーズを評価します。

    我が家のしょー君は「新版K式」でのテストでした。
  3. 結果の通知
    その場でおおよその結果が伝えられ、手帳の発行が決まります。

    初回:DQの数字で「B2ですね。軽度に該当します」
    「これで…軽度…だと?」と愕然とした思い出があります。

    「軽度の子どもにこんなに振り回されてしまっているのは、

    まだまだ私の頑張りが足りないのか…」とちょっぴり落ち込んだり。

    2年後:「A2ですね。重度に該当します」
    「ですよねー」が素直な感想でした。
  4. 手帳の受け取り
    最終的に、市役所で手帳を受け取ります。

とっても面倒くさい手順ですが、このプロセスは、子供たちの日常生活におけるサポートを確保するための重要な一歩です。

療育手帳のメリット・デメリット

ここでは、療育手帳を持つことでどんなメリット、デメリットがあるのかを分かりやすく紹介します。

メリット

 公的な証明

  • 最大のメリットは、「障害児」であることの公的な証明になることです。
    これは、各種支援やサービスを受ける際に非常に重要です。

 

 経済的支援

  • 公共交通機関の割引や各種料金(有料道路や携帯電話など)の割引、減免があります。
  • 子どもの場合は、レジャー施設やスポーツ施設での無料または割引が適用されることが多く、家族での外出がしやすくなります。
  • 映画館やテーマパークなどの割引もあり、家族のレジャー活動においても負担軽減が図れます。

 

 進学と就職支援

  • 特別支援学校の高等部への進学の際には、手帳の取得が条件とされる場合があります。
    これは、将来の就職に向けた支援を受けるための準備として重要です。

デメリット

 精神面への影響

  • 物理的なデメリットはありませんが、精神面への影響を考慮する必要があります

    手帳を持つことで、子ども自身や家族が「障害がある」という事実を強く意識するようになるかもしれません。

    これが、周囲の人々の反応や自分たちの感情にどう影響するかをよく考えておく必要があります。

障害者手帳の申請は、メリットとデメリットを慎重に考慮した上で決めることが大切です。


私個人として思うのは、療育手帳は子どもが安心して生活できる環境を整えるために、家族の生活をより良くするための強力なツール。

手帳の申請には家族全員が納得し、支え合いながら前に進めたらいいなと思います。

親としての決断

最終的には、親として子供たちの幸福を最優先に考えることが大切です。

手帳は、子供たちが安心してすくすく成長するためのツールです。

子どもに対するサポートを受けやすくするためのアイテムだと思っています。

「うちの子どもはA2(重度)です」って言うと、市役所、児童発達支援事業所の人たちにすんなりと「どのくらいサポートが必要な子なのか」を大体わかってもらえるんですよ。

「療育手帳」という今までの人生で関わることのなかったものに、親としての葛藤やストレスは避けられませんが、子供たちの将来を見据えた決断が家族全体にとって良い方向に向かっていけるのでは、と感じています。

まとめ

療育手帳の取得は、障害児の親にとって大きな一歩です。

手帳の取得を検討することは、家族にとって大きな大きな決断です。

しかし、親としてのサポート、福祉のサポート、地域のサポートを受けて、子供たちの成長を助ける大きな力になってくれます。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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