「家で働きたい」
その気持ちだけは、
誰にも負けなかったと思います。
私は今、
在宅でシナリオライターをしています。
YouTube動画の台本を書いたり、
AIを使った原稿づくりの流れを考えたり、
マニュアルやプロンプトを作ったり。
今では人に聞かれたら、

「じ、実はおうちでぽちぽち、シナリオライターをやっています…えへへ」
と答えられるようになりました。
でも、
最初からそんなふうに「シナリオライターです!(`・ω・´)」
と答えられたわけではありません。
私がクラウドワークスで初めてもらった報酬は、
たったの4円でした。
(´;ω;`)5円チョコも買えやしない…
しかも、
パソコンで本格的な記事を書いたわけでもありません。
布団の中でスマホを握りしめて取り組んだ、
小さなタスク案件でした。
「4円て…」
そう思ったのも本当です。
でも同時に、
「おお…文章でお金稼いだ…!」
と、少しだけ胸が高鳴りました。
今振り返れば、あの4円が私の在宅ワークの始まりでした。
この記事では、
8年間勤めた介護施設を退職した私が、
クラウドワークスの4円から少しずつ仕事を広げ、
在宅でシナリオライターとして働くようになるまでを書いていきます。
子育てや家族の事情、
自分の体調などで、
外で働くことが難しい人。
在宅ワークを始めたいけれど、
「私にできる仕事なんてあるのかな」と思っている人。
そんな人に、ひとつだけ伝えます。
最初の1円にも、ちゃんと意味があります。

外で働き続けることが、だんだん難しくなっていった
私はもともと、
介護施設で働いていました。
自閉スペクトラム症、知的障害、多動のある長男を育てながら、
外で仕事をする毎日。
勤務が終わって家に帰っても、
そこで一日が終わるわけではありません。
家事がある。
子どものことがある。
明日の準備もある。
仕事のことを考えながら、
家のことをして、
子どものことを考えながら、
また仕事へ行く。
そんな生活を続けているうちに、
心も体も少しずつすり減っていきました。
そんな中、
職場で心ない言葉をかけられたことがあります。
「母親失格」
「最低」
「クズ」
もちろん、
その言葉だけが退職理由のすべてではありません。
いろいろなことが積み重なっていました。
ただ、すでに余裕がなくなっていた私には、
その言葉がとても重く刺さりました。
「ああ、もう無理だ」
そう思いました。
そして私は、
8年間勤めた介護施設を退職しました。

仕事を辞めたのに、心はまったく休まらなかった
退職してから半年ほど。
「もうあの職場に行かなくていい」
その安心感は、たしかにありました。
朝になっても出勤しなくていい。
職場のことを考えなくてもいい。
少しだけ呼吸がしやすくなった気がしました。
ところが、
心はまったく休まりませんでした。
働いていないことへの焦りが、
今度はどんどん大きくなっていったからです。
夫から「働け」と言われることもありました。
外へ出勤していない私は、
自分でも「仕事をしていない人」だと理解していました。
娘に、
「ママ、お仕事どうしたの?」
と聞かれたら、
なんて答えればいいんだろう。
学童はどうなるんだろう。
保育園はどうなるんだろう。
収入はどうするんだろう。
いろいろな不安が、
頭の中をぐるぐる回っていました。
当時の私は、
自分のことを、
「逃げ道としてライターに縋った卑怯者」
だと思っていました。
今の私なら、
あの頃の自分にそんな言葉は使いません。
外で働くのが難しいなら、
別の働き方を探せ。
家族を守るために働き方を変えるのは、
逃げじゃない。
そう思えます。
でも、
当時の私はそんなふうには考えられませんでした。
ただ必死に、
「家族が納得する仕事をしなきゃ」
と思っていました。

夜中、スマホで出会ったクラウドワークスの「4円」
そんなときに見つけたのが、
クラウドワークスです。
私には、
ずっと変わらない希望がありました。
家で働きたい。
家族が一番。
家族に何かあったときに、
一番に駆けつけられるお母ちゃんでいたい。
そのためには、
決まった時間に家を出て、
決まった時間まで外で働く以外の方法を探したかったのです。
最初に取り組んだのは、
スマホだけでできるタスク案件でした。
投資やWebデザインなどのメルマガを読んで、
感想を書くような案件です。
娘の登校しぶりに付き合った帰り道。
不安で眠れなかった夜中。
布団の中。
私はスマホを握りしめて、
ポチポチと文章を打っていました。
そして、
あるタスクが承認されました。
報酬は、
4円。
画面に表示された数字を見て、
「おお…文章でお金稼いだ…!」
と、本気で思いました。
ほんの一瞬、
胸がドキッとしました。
でも、その直後。
「…4円て」
とも思いました。
嬉しい。
でも、ちょっと情けない。
仕事をした気はする。
でも、これを「働いています」と言っていいはずがない。
喜んでいいのか、落ち込むべきなのか。
なんとも言えない気持ちでした。
それでも。
0円だった私が、自分の力で4円を得た。
今振り返ると、
その事実は思っていた以上に大きかったと思います。

最初の1円には意味がある。でも、ずっと1円の仕事を続けなくていい
クラウドワークスを始めたばかりの頃、
私は1円や数円のタスク案件をいくつもやっていました。
今でも、
最初にタスク案件をやったこと自体は無駄だったとは思っていません。
「インターネット上で仕事をして、本当に報酬が入る」
「自分が書いた文章に、お金を払ってもらえる」
その感覚を知れたからです。
0円から1円になる。
これは意外と大きな壁です。
でも、ここには大事な続きがあります。
1円を稼げたからといって、
ずっと1円の仕事を続ける必要はない。
これは、
あとになって私が強く感じたことです。
私は昔、
「継続は力なり」という言葉をかなり信じていました。
もちろん今でも、
継続は大切だと思っています。
でも、
何を継続するかは、もっともっと大切です。
何件こなしても実績として残りにくい。
スキルもあまり伸びない。
単価もほとんど上がらない。
そんな仕事を「続けることが偉い」と思って必死にこなし続けても、
消耗してしまいます。
最初の1円は大切にする。
でも、
その1円を握りしめたまま立ち止まらない。
「次は10円」
「次は100円」
「今度はタスクではなく、ライター案件に応募してみよう」
そうやって次へ進んでいいのだと、
少しずつ分かってきました。

「ライターの仕事をしてる!」と思えた、1文字0.5円の記事
タスク案件から少しずつ離れ、
私はライター募集を探すようになりました。
お菓子のレビュー。
Xの投稿文作成。
ゆっくりボイス系のショート動画台本。
いろいろな仕事を探しました。
その中で出会ったのが、
転職サイトのブログ記事を書く仕事でした。
(このときはXからお誘いが来ました)
報酬は、1文字0.5円。
今なら単価だけを見て案件を判断することはありませんが、
当時の私には、
「すごい!」
「めっちゃ仕事してる感じする!」
と思える案件でした。
ところが、
実際に記事を書いてみると、
想像以上に大変でした。
まず、調べる。
情報が正しいか確認する。
必要な情報を整理する。
文章として組み立てる。
指定された文字数に近づける。
でも、文字数を増やすためだけにダラダラ書いたら読みにくい。
ブログ記事は文字数が多けりゃいいってわけじゃない。
必要な情報を、
簡潔に。
読みやすく。
分かりやすく。
最後まで読んでもらえる形にする。
当時はそんな言葉で整理できていませんでしたが、
私はこの頃から少しずつ、
「自分が書きたい文章」ではなく「読み手が読みやすい文章」
を考え始めていました。
4円のタスクでは味わえなかった難しさがありました。
でも同時に、
「私、ライターの仕事してる」
と思えた最初の仕事でもありました。

在宅ワークは、楽でも緩くもなかった
「在宅ワーク」と聞くと、
少し自由な働き方に見えるかもしれません。
通勤しなくていい。
家にいられる。
好きな時間に仕事ができる。
たしかに、
それは在宅ワークの大きなメリットです。
でも私にとって、
家で働くことは決して「楽な働き方」ではありませんでした。
子どもがいれば仕事は止まります。
学校や園から連絡が入ることもあります。
家にいるからこそ、家事も目に入ります。
納期があれば、子どもが寝てから仕事をすることもあります。
思うように仕事が進まず、
「やっぱり私には無理なんじゃないか」
と思ったことも、
一度や二度ではありません。
夫に仕事として認めてもらえていないように感じて、
つらかった時期もありました。
「これで働いていると言えるのかな」
と、自分自身が一番疑っていました。
それでも、
私は家で働きたかった。
なぜなら、
家族に何かあったとき、一番に駆けつけられるお母ちゃんでいたかったから。
高収入でもない。
華やかでもない。
簡単でもない。
それでも、この働き方を諦めたくありませんでした。

今は「シナリオライターやってます」と言える
あれから少しずつ仕事を続けてきました。
今の私は、
YouTube動画のシナリオを中心に書いています。
自分が書いた台本が収録され、
編集され、
一本のYouTube動画として公開されます。
最初の頃は「在宅ワークをしています」と言うことすら自信がありませんでした。
でも今は、
「じ、実はシナリオライターをやっています…えへへ」
くらいは言えるようになりました。
そして、
「まずは月5万円を目指してるよ」
と、人に話せるところまで来ました。
4円の画面を見ながら、
「これで本当に仕事になるのかな」
と思っていた私が聞いたら、
きっと驚くと思います。
現在はシナリオを書くことに加えて、
AIを使った原稿制作の流れを考えたり、
仕事を効率化するためのマニュアルやプロンプトを作ったりすることもあります。
ただ文章を書く。
そこから少しずつ、
「どうすれば文章の仕事をうまく回せるか」
まで考えるようになりました。
4円のタスクから始まった在宅ワークが、
こんなところまでつながるなんて、
当時はまったく想像していませんでした。

数年続けて分かった「続けること」と「やめること」
在宅ワークを始めてから、私の考え方も変わりました。
昔の私は、
とにかく「続けること」が大事だと思っていました。
続けていれば、いつか報われる。
諦めなければ何とかなる。
もちろん、それが正しい場面もあります。
でも今は、
続けることより先に、「何を続けるのか」を考えることが大切
だと思っています。
スキルにつながる仕事なのか。
実績になるのか。
次の仕事につながるのか。
単価が上がる可能性があるのか。
自分がこれからやりたい仕事に近づいているのか。
続けるものを選ぶ。
そして、ときにはやめるものも選ぶ。
在宅ワークを仕事として続けていくには、その判断も必要でした。
でも、変わらなかったものもあります。
家で働きたい。
家族が一番。
家族に何かあったときに、一番に駆けつけられるお母ちゃんでいたい。
これは、4円のタスクをしていた頃から今まで、ずっと変わっていません。
きっと私は、
「外で働けないから仕方なく在宅ワークをしている」
のではなく、
「大切にしたいものを守るために、在宅で働く方法を選びたかった」
のだと思います。
それに気づくまでには、
ずいぶん時間がかかりました。

これから在宅ワークを始めたい人へ
もし今、
「家で働きたい」
と思っている人がいたら。
でも、
「私にできる仕事なんてあるのかな」
「実績もスキルもない」
「何から始めればいいのか分からない」
と立ち止まっているなら。
私は、
最初の一歩は小さくてもいいと思っています。
1円でもいい。
4円でもいい。
それは、
自分の時間と、自分の力で得た報酬です。
0円だったところから、
自分で1円を生み出した。
その経験には意味があります。
ただし、ずっとそこで頑張り続けなくてもいい。
一度できたら、
「次は何をやってみよう」
と考えてみてください。
タスクをやったなら、次は文章を書く案件。
短い文章を書いたなら、次は記事。
記事を書いたなら、次は得意分野を作ってみる。
少しずつでいいと思います。
私も、いきなりシナリオライターになったわけではありません。
4円からでした。
楽でもありませんでした。
緩くもありませんでした。
「もう無理かも」と思ったことも何度もあります。
それでも、
家で働きたい。
その気持ちだけはなくなりませんでした。
だから、
もしあなたにも同じ気持ちがあるなら、
その気持ちは大事にしてほしいと思います。
あなたが初めてもらった1円も。
4円も。
100円も。
きっと全部、次につながっています。
いつか振り返ったとき、
「あれが、自分の働き方を作り始めた最初の一歩だったんだ」
と思える日が来るかもしれません。
私にとっての、その一歩は。
クラウドワークスでもらった、たった4円でした。
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