うちの発達障害児にオックスフォード大学博士の褒め方をしてみた!

子どもって褒められるの大好きですよね。

「いい子」「偉いね」「すごいね」と言ったときに見せる、

子どもの誇らしげな笑顔は微笑ましいです。

でも!

ちょっと待ってください。

実は「いい子」「偉い」「すごい」って、

ダメな褒め方なんです。

「え…じゃあ、なんと言えば…?」

はてなマークが浮かびますよね。

わたし自身、「さすがお姉ちゃん」「おりこうさんね」と

言われて育ってきたので混乱しました。

でも、そんなわたしでも

子どもの自己肯定感を上げて

親子の信頼関係も強くできる褒め方が

出来るようになったんです。

「褒める」のパワーはとてつもなく大きいです。

「褒めるられる」ことで自信がついて、

向上心がメラメラ燃え、チャレンジ精神が育ちます。

難しい問題に出会ったときも

ぼく(わたし)なら、なんとかできるかも!

と、挑戦することに怖じ気づかなくなります。

褒めるだけでこんなにいいことあるんだなぁ~、お手軽~と思ったあなた。

ちょっと待ってください。

わたしも子どもを褒めるのなんて簡単。

「いい子」「偉いね」「すごいね」って

言ってればいいんでしょ?

と思っていました。

でも、それは「ダメな褒め方」だったんです。

この記事で、

子どもの正しい褒め方

危険な褒め方についてお話ししようと思います。

この記事は、

オックスフォード児童発達心理学博士の島村華子さんの著書

「自分でできる子に育つほめ方、𠮟り方」を参考に書いています。

子どもの自己肯定感をぐんぐん育てる「褒め方」が分かり、

子どもとのかかわり方が変わっていきますよ。

ここだけの話、大人にも使えるテクニックなので、今よりグッと生きやすくなります。

でも、今回の記事を読まずに閉じてしまうと、

今まで当然のように使ってきた「いい子だね」を

たくさん子どもにぶつけてしまいます。

「いい子だね」「偉いね」を使うと

いったい何がいけないのか?

それは、

「いい子だね」を言われようといい子を装ったり、

失敗できないプレッシャーを感じたり、

悪い方へモチベーションが向かってしまうことです。

のびのびと育ち、

人を愛し、人から愛され、

何よりも幸せになって欲しい子どもに、

「いい子」という呪いをかけたくはありませんよね?

この記事でお話しするのは、

「えっ、そんなコトでいいの?」

というくらい簡単なものです。

ただ、知っていても、実践しないのであれば、宝の持ち腐れです。

ぜひ先を読んで、活用してみてください。

自己肯定感が急降下するダメな褒め方

よい褒め方を伝える前に、ダメな褒め方を紹介します。

間違った褒め方を知ることで、それを避けられるからです。

子どもをダメにする褒め方はこの2つです。

・おざなり褒め

・人中心褒め

「おざなり褒め」

「とりあえず『すごい』って言っておけばいいか

という褒め方です。

うちの長女はお絵描きが好きなんですが、

「ママ、見て見て!きれいに描けた!」と

見せてくれます。

が、弟2人にかかりきりになっていると

わーすごいね、キレーだね、上手~」ときちんと見ずに

軽い返事だけしてしまう…そんな場面があります。

この「おざなり褒め」を受け取ると子どもは

「あ…この人、ちゃんと見てないな

「上手に出来ても出来なくても、

見てくれないなら、テキトーでもいいんじゃないか?」と

感じてしまうんです!

テキトーに応じる褒め言葉は子どもの心に

不信感を持たせてしまう…恐ろしいですね。

人中心褒め

優しいね」「イケメンだね」「いつも優秀だね」と褒めること。

一見、すべてを肯定して

ポジティブな褒め方ですよね。

でも!これ!ダメなんです!

さっきのうちの長女の場合

「ママ、見て見て!きれいに描けた!」

すごい!才能があるね!天才」と答えると

子どもはこう考えます。

才能があって完璧な絵が描ける自分でないと

ママは愛情をくれない

プレッシャーです…とんでもない重圧。

ミスできない、失敗は許されない、完璧でなきゃダメ…

そんな呪いをかけてしまいます。

挑戦する気持ちを根こそぎ奪っちゃうんですね。

挑戦したら失敗するかもしれないから。

どんな褒め方が正しいの?

「じゃあいったいどんな褒め方がいいの?」

そうですよね。あれもダメ、これもヤバいですと言われても

「ただのダメ出しか!」と思いますよね。

お伝えします…正しい褒め方は

プロセス褒め」なんです!

これ、子どもの行動がうまくいってもいかなくても褒められる

最強ツールなんですよ。

プロセス褒め

プロセス褒めはその過程や方法試行錯誤に注目して褒めることです。

先ほどの、うちの長女の場合。

「わあ、色えんぴつだけじゃなくてペンも使ったんだ、いろんな方法を試したんだね」

「ここのすみっこまで丁寧に色が塗れてるね」

「この茶色のネコちゃん、とっても楽しそうに笑っているね」

遊びだろうが勉強だろうが、

行動、経過、過程を細かく細かく切り取って褒めます。

絵が完成してからじゃなくてもいいんです。

「いい姿勢で描いてるね!」

でもOKです!

(これ、私たちが言われても嬉しくないですか?(笑))

褒め方はまだまだ無限大!

「あなたはあなたのままで価値があるよ」を伝えると、

自己肯定感につながります。

褒められる=認められる経験は心の成長に大切なことです。

子どもに「出来た!」を実感させる褒め方が重要になります。

「ノウハウは分かったけど、褒め言葉が思いつかないよ!」

そんな時は…褒めなくていいです!!

「ええー?!今までさんざん褒めろって言っといて何言ってんの?!」

いやいや、褒めないで大丈夫です。

その代わり、「実況」してみてください。

実況褒め

うちの4歳は発達障害があり、

同い年の子と比べて出来ることが少ないです。

そんな4歳は褒められるのが本当に大好きなんですよ。

でもね、褒めるタイミングが激ムズ!!

ブロック遊びをしていて、あと少しで積み上がる!

というところでガシャーンと崩す。

手伝おうとしても4歳のペースが崩れるので癇癪。

そうなるともう、手が付けられないくらい泣き叫びます。

「うわぁぁ、4歳君ごめんねぇ!」とひと騒動…。

なので実況!!

ブロック遊びの時に

「おっ!青いブロックが~黄色と合体!うわーカッコいい!」

パズル中には

「このピースはどこかな…あ、ここだ!やったね!」

みたいな感じで「できた」を感じさせてあげるのが大切です。

もっと言うと、

「靴がはけたね」「ごちそうさま出来たね」「帽子かぶれたね」

こんなことでもOKなんです!

「いやいやそれも無理なんですよ!

実況なんてずっとそばについてやれないんですよ!」

というあなた…いいんです。

褒める方法はまだあります

スキンシップで褒める!

抱きしめたり、頭を撫でたり、拍手、ハイタッチ。

目で見て分かる「褒める」を使います。

うちの4歳は言葉でのコミュニケーションが苦手です。

本人は話せないし、

こちらの言っていることも

どこまで分かっているのか謎。

でも、「拍手」をとても喜びます。

「やったー!パチパチパチ!」とするとニヤッと笑います。

その流れでハイタッチもして一緒に喜んでいます。

もし、「褒め方を変えるだけ」で子どもの心が成長し、

自己肯定感が高くなるなら、やってみる価値はありますよね。

最後にここまでの内容をまとめます。

ダメな褒め方

「おざなり褒め」

「とりあえずすごいって言っておけばいいか」

「人中心褒め」

「あなたは(性格、能力、外見が)素晴らしい!」

正しい褒め方

「プロセス褒め」

結果ではなくプロセス、努力、やり方を褒める

「実況褒め」

いい行動を言語化する

「スキンシップ褒め」

拍手や抱きしめる、頭を撫でて褒める

まず一回だけでもやってみてください!

あなたの言葉が、

子どもとの信頼関係も自己肯定感も育ててくれますよ。

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