子どもって褒められるの大好きですよね。
「いい子」「偉いね」「すごいね」と言ったときに見せる、
子どもの誇らしげな笑顔は微笑ましいです。
でも!
ちょっと待ってください。
実は「いい子」「偉い」「すごい」って、
ダメな褒め方なんです。
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/F853225B-B9E2-4CE2-91A4-A8A669F3E021.jpeg)
「え…じゃあ、なんと言えば…?」
はてなマークが浮かびますよね。
わたし自身、「さすがお姉ちゃん」「おりこうさんね」と
言われて育ってきたので混乱しました。
でも、そんなわたしでも
子どもの自己肯定感を上げて
親子の信頼関係も強くできる褒め方が
出来るようになったんです。
「褒める」のパワーはとてつもなく大きいです。
「褒めるられる」ことで自信がついて、
向上心がメラメラ燃え、チャレンジ精神が育ちます。
難しい問題に出会ったときも
「ぼく(わたし)なら、なんとかできるかも!」
と、挑戦することに怖じ気づかなくなります。
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/7A1E60B8-EF92-4169-8AE2-AD2B79A780E5-1024x576.jpg)
褒めるだけでこんなにいいことあるんだなぁ~、お手軽~と思ったあなた。
ちょっと待ってください。
わたしも子どもを褒めるのなんて簡単。
「いい子」「偉いね」「すごいね」って
言ってればいいんでしょ?
と思っていました。
でも、それは「ダメな褒め方」だったんです。
この記事で、
子どもの正しい褒め方、
危険な褒め方についてお話ししようと思います。
この記事は、
オックスフォード児童発達心理学博士の島村華子さんの著書
「自分でできる子に育つほめ方、𠮟り方」を参考に書いています。
子どもの自己肯定感をぐんぐん育てる「褒め方」が分かり、
子どもとのかかわり方が変わっていきますよ。
ここだけの話、大人にも使えるテクニックなので、今よりグッと生きやすくなります。
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/FF8832AB-3957-4276-8E67-DC3B3D5ADABB-1024x576.jpg)
でも、今回の記事を読まずに閉じてしまうと、
今まで当然のように使ってきた「いい子だね」を
たくさん子どもにぶつけてしまいます。
「いい子だね」「偉いね」を使うと
いったい何がいけないのか?
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/EE7EB52A-EC23-4DAB-B2EC-4444DBEEF56D.jpg)
それは、
「いい子だね」を言われようといい子を装ったり、
失敗できないプレッシャーを感じたり、
悪い方へモチベーションが向かってしまうことです。
のびのびと育ち、
人を愛し、人から愛され、
何よりも幸せになって欲しい子どもに、
「いい子」という呪いをかけたくはありませんよね?
この記事でお話しするのは、
「えっ、そんなコトでいいの?」
というくらい簡単なものです。
ただ、知っていても、実践しないのであれば、宝の持ち腐れです。
ぜひ先を読んで、活用してみてください。
自己肯定感が急降下するダメな褒め方
よい褒め方を伝える前に、ダメな褒め方を紹介します。
間違った褒め方を知ることで、それを避けられるからです。
子どもをダメにする褒め方はこの2つです。
・おざなり褒め
・人中心褒め
「おざなり褒め」
「とりあえず『すごい』って言っておけばいいか」
という褒め方です。
うちの長女はお絵描きが好きなんですが、
「ママ、見て見て!きれいに描けた!」と
見せてくれます。
が、弟2人にかかりきりになっていると
「わーすごいね、キレーだね、上手~」ときちんと見ずに
軽い返事だけしてしまう…そんな場面があります。
この「おざなり褒め」を受け取ると子どもは
「あ…この人、ちゃんと見てないな」
「上手に出来ても出来なくても、
見てくれないなら、テキトーでもいいんじゃないか?」と
感じてしまうんです!
テキトーに応じる褒め言葉は子どもの心に
不信感を持たせてしまう…恐ろしいですね。
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/89ACE9C9-23BD-4DF7-8E5E-F442E2734BA6-1024x576.jpeg)
人中心褒め
「優しいね」「イケメンだね」「いつも優秀だね」と褒めること。
一見、すべてを肯定して
ポジティブな褒め方ですよね。
でも!これ!ダメなんです!
さっきのうちの長女の場合
「ママ、見て見て!きれいに描けた!」
「すごい!才能があるね!天才」と答えると
子どもはこう考えます。
「才能があって完璧な絵が描ける自分でないと、
ママは愛情をくれない」
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/AA5FAFAD-7C00-496A-8131-7B76AB594A1C.jpeg)
プレッシャーです…とんでもない重圧。
ミスできない、失敗は許されない、完璧でなきゃダメ…
そんな呪いをかけてしまいます。
挑戦する気持ちを根こそぎ奪っちゃうんですね。
挑戦したら失敗するかもしれないから。
どんな褒め方が正しいの?
「じゃあいったいどんな褒め方がいいの?」
そうですよね。あれもダメ、これもヤバいですと言われても
「ただのダメ出しか!」と思いますよね。
お伝えします…正しい褒め方は
「プロセス褒め」なんです!
これ、子どもの行動がうまくいってもいかなくても褒められる
最強ツールなんですよ。
プロセス褒め
プロセス褒めはその過程や方法、試行錯誤に注目して褒めることです。
先ほどの、うちの長女の場合。
「わあ、色えんぴつだけじゃなくてペンも使ったんだ、いろんな方法を試したんだね」
「ここのすみっこまで丁寧に色が塗れてるね」
「この茶色のネコちゃん、とっても楽しそうに笑っているね」
遊びだろうが勉強だろうが、
行動、経過、過程を細かく細かく切り取って褒めます。
絵が完成してからじゃなくてもいいんです。
「いい姿勢で描いてるね!」
でもOKです!
(これ、私たちが言われても嬉しくないですか?(笑))
褒め方はまだまだ無限大!
「あなたはあなたのままで価値があるよ」を伝えると、
自己肯定感につながります。
褒められる=認められる経験は心の成長に大切なことです。
子どもに「出来た!」を実感させる褒め方が重要になります。
「ノウハウは分かったけど、褒め言葉が思いつかないよ!」
そんな時は…褒めなくていいです!!
「ええー?!今までさんざん褒めろって言っといて何言ってんの?!」
いやいや、褒めないで大丈夫です。
その代わり、「実況」してみてください。
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/5189CB4D-798C-4D0E-B7CA-6DF883491863.jpg)
実況褒め
うちの4歳は発達障害があり、
同い年の子と比べて出来ることが少ないです。
そんな4歳は褒められるのが本当に大好きなんですよ。
でもね、褒めるタイミングが激ムズ!!
ブロック遊びをしていて、あと少しで積み上がる!
というところでガシャーンと崩す。
手伝おうとしても4歳のペースが崩れるので癇癪。
そうなるともう、手が付けられないくらい泣き叫びます。
「うわぁぁ、4歳君ごめんねぇ!」とひと騒動…。
なので実況!!
ブロック遊びの時に
「おっ!青いブロックが~黄色と合体!うわーカッコいい!」
パズル中には
「このピースはどこかな…あ、ここだ!やったね!」
みたいな感じで「できた」を感じさせてあげるのが大切です。
もっと言うと、
「靴がはけたね」「ごちそうさま出来たね」「帽子かぶれたね」
こんなことでもOKなんです!
「いやいやそれも無理なんですよ!
実況なんてずっとそばについてやれないんですよ!」
というあなた…いいんです。
褒める方法はまだあります!
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/F72B36C4-E62B-43F2-97A3-B8781EC8C375.jpg)
スキンシップで褒める!
抱きしめたり、頭を撫でたり、拍手、ハイタッチ。
目で見て分かる「褒める」を使います。
うちの4歳は言葉でのコミュニケーションが苦手です。
本人は話せないし、
こちらの言っていることも
どこまで分かっているのか謎。
でも、「拍手」をとても喜びます。
「やったー!パチパチパチ!」とするとニヤッと笑います。
その流れでハイタッチもして一緒に喜んでいます。
![](https://dekobokomati.com/wp-content/uploads/2022/08/A78EF440-BBF1-48EA-8E3F-78376BDEA9BA-1024x576.jpg)
もし、「褒め方を変えるだけ」で子どもの心が成長し、
自己肯定感が高くなるなら、やってみる価値はありますよね。
最後にここまでの内容をまとめます。
ダメな褒め方
「おざなり褒め」
「とりあえずすごいって言っておけばいいか」
「人中心褒め」
「あなたは(性格、能力、外見が)素晴らしい!」
正しい褒め方
「プロセス褒め」
結果ではなくプロセス、努力、やり方を褒める
「実況褒め」
いい行動を言語化する
「スキンシップ褒め」
拍手や抱きしめる、頭を撫でて褒める
まず一回だけでもやってみてください!
あなたの言葉が、
子どもとの信頼関係も自己肯定感も育ててくれますよ。
コメント